【これだけは知っておきたい】家族が認知症になったときの備えと認知症保険の役割

ここ最近、認知症保険ってよく聞くけど、どんな保険なのかな?認知症になったらどんな保障を受けれるのかな?そもそも認知症ってもの忘れとどう違うの?
認知症保険は保険会社によって給付の要件が異なります。先ずは基本的な認知症について学び、認知症保険がどんな役割を果たすのか今回は分かりやすく解説したいと思います。

認知症保険とは認知症と診断されたときに一時金を受け取れるタイプの保険で2016年3月に太陽生命が「認知症保険」を販売したのを皮切りに現在では多くの保険会社で取り扱いをしています。長寿化に伴う死亡リスクよりも「生きていくリスク」に備えるための生存保障分野のニーズが高まっています。

認知症とは?

ひとの名前を思い出せなくなったり、昨日食べた晩御飯のメニューを忘れるなど年齢による、もの覚えがわるくなったり、もの忘れをしたりは「脳の老化」によるものです。認知症は「脳の老化」によるものではなく脳の神経細胞が後天的に何かしらの原因で壊れたり、働きが悪くなることで日常生活や社会生活に支障をきたす状態のことを指します。認知症は病名ではなく特定の状態を総称する言葉です

「老化」によるもの忘れは「体験したことの一部を忘れる」のに対して、「認知症」によるもの忘れは体験した事の全てを忘れます。昨日食べた晩御飯のメニューが思い出せないのは「老化」によるもの忘れですが、「認知症」によるもの忘れは食べたこと自体が思いだせないなどの症状があります。

老化と認知症の違い

老化によるもの忘れ 認知症
原因 老化による自然な変化 脳の神経細胞の死滅など病的な変化
もの忘れ 晩御飯のメニューを忘れる
(きっかけがあれば思い出す)
晩御飯を食べた事を忘れる
(きっかけがあっても思い出せない)
自覚症状 忘れたことを認識している 忘れたことを認識していない
生活への影響 日常生活に支障がない 日常生活に支障がある
進行 あまり進行しない 徐々に進行する

「老化」はもの忘れの自覚があるのに対して、「認知症」はもの忘れの自覚そのものがないなどの違いがあります。

認知症の種類

認知症は大きく分けて3種類に分類されます。

アルツハイマー型認知症

日本人の認知症患者の6割にあたり、脳にアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なたんぱく質が溜まることで脳の神経細胞が減っていくために起こると考えられています。記憶を司る海馬という部分から委縮がはじまり新しく経験した事が記憶できず比較的症状の進行は緩やかです。例えば、さっき食事をした事は忘れるが、昔、職場で身につけた技術は忘れていないなど症状として代表的です。

レビー小体型認知症

ものを考えるときの役割を担っている脳の大脳皮質や、生命維持に重要な役割をもつ脳幹にレビー小体という特殊なたんぱく質がたくさん集まり、神経細胞が壊れることで起こる認知症。アルツハイマー病の次に発症数が多く、全体の約20%を占めています。また、レビー小体型認知症は男性に多く、女性の約2倍と言われています。実際には誰もいないのに「部屋の角に人がいる」や「死んだ家族が見える」などの「幻視」や、会話での理解能力が低下する「認知機能障害」、筋肉が硬くなり姿勢が不安定になる、転びやすくなるなどのパーキンソン症状が現れることもあります。また、1日の間に調子が変動することも特徴です。

血管性認知症

脳梗塞や脳出血などの脳の血管障害によって脳の神経細胞に酸素や栄養が行かなくなり、脳の神経細胞が死滅して起こる認知症。高血圧や糖尿病などの症状をもっている人が発症することも多く、記憶障害や歩行障害、認知機能障害など様々な症状が起こります。また、全体の20%を占め、男性に多く見られます。

介護が必要となった原因のトップは認知症です。 厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査の概況」

認知症保険の役割

認知症保険にはどのような役割があるのでしょうか?また認知症保険の給付にはどのような要件が必要になるのでしょうか?認知症になったら、本人や家族の精神的負担はもちろんですが、経済的負担が掛かります。治療のために病院に入院や通院、また、施設や自宅で介護を受けたりなど費用が掛かります。認知症保険はそんな本人や家族の経済的負担をカバーするための保険です。認知症保険にはどんな給付タイプがあるのでしょうか認知症保険の給付タイプは大きく以下の3つです。

認知症診断一時金

初めて医師に認知症と診断されたときに支払われます。通常一時金を受け取った場合、この特約は消滅します。

認知症一時金

公的介護保険制度の要介護1~3以上と認定、または、保険会社所定の要介護状態が90~180日以上継続したと医師に診断確定されときに介護一時金として受け取れます。一時金を受け取った場合、この特約は消滅します。

認知症年金

公的介護保険制度の要介護1~3以上と認定、または、保険会社所定の要介護状態が90~180日以上継続したと医師に診断確定されときに終身にわたって介護年金が受け取れます。

※ややこしいのが、公的介護保険制度を定める要介護状態と認知症保険の給付金の要件として保険会社が定める所定の状態は異なりますので注意が必要です。また、保険会社によってどの程度の認知症でどの位の期間継続したかで給付要件はまちまちです。商品自体が新しく、画一的な基準がまだ揃っていないのが現状です。その他にも、骨折治療金や、災害死亡金など、また軽度認知障害の診断金として認知症の予防金として給付される特約もあります。軽度認知障害については次の章で触れたいと思います。

認知症保険に申し込む前の注意点

・不填補期間がある

加入してから一定の期間、保障を受けれない「免責期間」が存在します。その期間の間は認知症と診断されても免責になるので注意が必要です。

・保険料が割高になる可能性がある

認知症保険も他の保険と同様に健康体料率で入れるタイプの商品と、持病があっても入れる引受を緩和したタイプの商品があります。しかし、認知症保険に必要性を感じて加入する方の多くは既に持病などを持っている方もおり、それでも加入を検討する事もしばしば。引受基準では間口を広げる代わりに保険料が割高になっています。

・削減期間がある

認知症保険でも引受基準を緩和したタイプの商品は、加入時より1年間、給付金が半額になるタイプの商品もあります。

※いずれも、保険会社で異なりますので申し込みをする前にしっかりと確認をしましょう。

契約をしたら家族に知らせましょう

認知症保険に加入するにあたって一番重要なのは加入したことを家族に知らせることです。保険会社によっては、加入した保険を家族を共有できる制度・特約があります。契約者が認知症になり保険に加入したことを忘れても保険会社がしてくれたら安心ですよね。こちらもしっかりと確認しておきましょう。

認知症保険の役割は概ね理解できたと思います。しかし、商品を検討する前に私たちにできる事はないのでしょうか?

認知症は「早期発見」・「予防」がキーワード

認知症は「早期発見」・「予防」がとても大切です。日頃の家族の気づきであったり、自分自身で予防できることがある事がわかってきました。

軽度認知障害(MCI)は認知症予備軍

健康なひとと認知症の中間には、軽度認知障害(MCI)という「認知症予備軍」といえる状態があることが近年わかってきました。軽度認知障害は認知機能に軽度の障害がある状態です。軽度認知障害(MCI)の状態は、多少のもの忘れがあるものの、日常生活にはほとんど支障がなく家族も年相応のもの忘れだろうと考えるケースも多くあります。しかし、この軽度認知障害(MCI)の段階での治療が非常に重要であるという事が分かってきました。軽度認知障害(MCI)は以下の5つの改善で進行を遅らせたり、症状が回復することが確認させています。

①運動の習慣をつける

運動が認知機能の向上につながります

②食生活の改善する

認知症予防に効果があると認められている栄養素を積極的に取りましょう

③生活習慣を改善する

「糖尿病」「高血圧」などの病気は認知症の発症を早める要因になる可能性があります。タバコやアルコールの接種もほどほどにしましょう

④知的刺激を高める

スマホのアプリでも知的刺激を高める脳トレアプリなど無料であります。

⑤社会脳を鍛える

社会からの孤立が認知症の病状を悪化することも。地域のコミュニティなどに積極的に参加しましょう。

まとめると

 

厚生労働省の推計では団塊の世代が後期高齢者となる2025年には約700万人に達すると言われています。認知症は身近な症状のひとつです。これからの高齢化社会において、わたしたち自身、認知症になったときにどうするか、なったら家族とどのように接していくか。少なくとも経済的リスクに備えておくことは必須であると言えるのではないでしょうか。また、認知症だけではなく万が一のとき、家族に伝えておく事はしっかりと決めておいた方が良いでしょう。

 

家族のために今からできることを考えてみよう!
備えあれば憂いなしですね

 

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