【検証】あおり運転で事故にあった時、加害者側の自動車保険は機能するのか

最近テレビであおり運転の事がよく取り上げられてるけど、あおり運転で実際に事故にあったとき、相手の自動車保険で補償してくれるのかな?
今回はあおり運転で事故にあった時、あおり運転をした加害者側と、あおり運転をされた被害者側の両方から自動車保険がどのように機能するのか解説したいと思います。

あおり運転とは

あおり運転とは交通事故につながる悪質・危険な行為で、道路交通法では、あおり運転そのものを定義しているのでなく、以下に該当する危険行為について罰則を定めています。

・進路変更禁止違反

・車間距離保持義務違反

・急ブレーキ禁止違反等の道路交通法違反

・危険運転致死傷罪(妨害目的運転)

被害者側も罰せられるケースがある?

あおり運転をされたからといって、仕返しに急ブレーキを踏んでは行けません。いくら怖い思いをしたから、相手が道路交通法に違反しているからといっても、急ブレーキを踏んで仕返しをしたら「急ブレーキ禁止違反等の道路交通法違反」に該当します。

テレビでも報道されてましたが、あおり運転をした側が車を停め降りてきたとき、窓を閉めて対策する際は相手が車に触れた状態で「緊急避難」を目的として急発進をするなどして車を移動したとき、あおり運転をした側がケガで死亡などをした場合は「過剰防衛」にあたる可能性があります。

あおり運転はどのようにして起きるのか

あおり運転に遭った方がどのような運転状況だったのかをリサーチした結果、概ね以下の状況の時に発生しているようです。

1.車線変更した。

2.追い越し車線を運転していた。

3.法定速度を守って運転していた。

4.スピードが遅かった。

5.追い越しをした。

3番の法定速度を守って運転していたは防ぎようがないように思えますが、あおり運転をした側の気持ちの捉え方が関係していることが分かります。

参考:チューリッヒ あおり運転をされたきっかけTOP5

【検証】あおり運転をした側の自動車保険(任意保険)は被害者側に機能するのか

では、あおり運転にあった時、自動車保険はどのように機能するのでしょうか?実際に起きたケースで検証してみたいと思います。その時の条件を以下に設定します。また、被害者側には原則過失割合は無いものとします。

条件

①あおり運転をした加害者は民間の自動車保険に加入している。

②あおり運転をした加害者の車の自賠責保険は有効な期間である。

➂あおり運転をした加害者が加入している自動車保険の内容は以下の通り。

対人賠償補償:無制限 対物賠償補償:無制限

人身傷害補償:無制限 車両保険金額:時価相当額

ケース1.あおり運転で追突をして車や搭乗者に破損やケガをさせた

自動車保険は加入者が故意に事故を起こしたり、保険金を受け取る事を目的とした場合、保険会社は保険金の支払いを拒否する事ができます。(免責事項)しかしながら、それは加害者側の車両保険金やケガの補償についてです。あおり運転をされた側がこのような事故で車の損害やケガの補償を受けれない不利益を防ぐために、自動車保険では「被害者救済」に観点から、一部の補償については被害者側へ保険金を支払うことができます。

支払いの対象者と補償の種類 対人賠償 対物賠償 人身傷害 車両保険 自賠責保険
あおり運転をした加害者 × × × × ×
あおり運転をされた被害者 ※対人賠償で補償 ※対物賠償で補償

※飲酒運転や無免許運転など、重大な過失がある運転も同様になります。

ケース2.あおり運転をして、相手の車を停車させた後に車から降りて、相手の車や搭乗者を殴打などをしてケガをさせたり、車を破損させた

自動車保険は適用になりません。自動車保険が適用になるのは、あくまで道路上での事故や故障に際してです。仮に、あおり運転をした加害者が被害者と並走して、窓ガラスを開けるなどして、助手席側から危害を加えようとしたときに自動車同士の衝突があった場合は上記のケース1に準じると思いますが保険会社でも判断が異なる場合がありますので、気になる方は加入先にお問い合わせをしてみてください。

ケース3.他人の車であおり運転をしてケース1.2に該当した場合

最近巷で話題になった事件では、あおり運転をした車はディーラーから借りた車でした。友人からたまたま車を借用したり、車検や点検などでカーディーラーから代車や試乗車を借りてあおり運転をした場合、その車に付帯している自動車保険や、自身で加入している自動車保険の特約【他社運転特約】を使用する事ができます。

他社運転特約とは?

他人の車を偶然かつ突発的に借用したとき、自車の契約内容を借用車に適用させる特約。大手損保会社であればほぼ自動付帯となっています。

注意
注意!車両保険について、仮に自車の車に400万円の車両金額を設定していても、他社の車にその金額が適用にはなりません。あくまでも時価額(そのときの車の実態価格)を反映します。また、日常的に他人の車を借りるのもNGです。あくまで偶然かつ突発的に借用する事が条件です。

上記のケースはいずれも、あおり運転をされた側に過失がない場合で、双方に過失がある場合はこの限りではありません。また、保険会社でも判断が異なる場合がありますので、気になる方は加入先にお問い合わせをしてみてください。

あおり運転に遭わないためには

あおり運転に遭わないためにはどのような対策が必要なのでしょうか?安全な運転を心掛けるだけで防ぐ事が可能です。

・車間距離を十分にとる

・ウィンカーを早めにだす

・あおられたら道を譲る

・急ブレーキや急ハンドルをしない

・ドライブレコーダーを付ける(対策)

あおり運転に遭ったらどうしたら良いのか

あおり運転にあったら、慌てずに冷静な判断が求められます。安全な場所、行動を心掛けましょう。

・ためらわずに警察へ通報

・駐車場へ移動し、高速道路ではSAやPAなど人目の多い所へ移動する

・車から出て示談などをしない

・ドライブレコーダーやスマートフォンで記録をする

あおり運転にあった際に役立つ自動車保険の特約

あおり運転で事故にあった際役立つ自動車保険の特約をご紹介します。すでにご存知の方がほとんどだと思います。

弁護士費用特約

 

被害者側の過失がない場合、保険会社は示談交渉できません。弁護士費用特約では、設定金額の範囲内で加害者へ車の損害やケガの損害を代わりに損害賠償請求してくれるサービスです。保険会社によっては法律相談費用なども負担してくれる場合もあります。

 

ドライブレコーダー特約

昨年から各保険会社でドライブレコーダーの貸し出しを特約で提供しています。保険会社によっては後ろも映るタイプのドライブレコーダーもありますが月々の保険料に付加されるのと、借りた期間中に破損などをした場合弁済の必要があるので注意が必要です。

まとめると

今回はあおり運転にあったとき、加害者側の自動車保険がどのように機能するのか検証してみました。あおり運転で被害者側になった際、泣き寝入りにならないよう、また、加害者側にならないように安全運転を心掛けてくださいね。

お互いに気持ちに余裕を持って運転するときは譲り合いの精神をもとうね
それでもあおり運転に遭ったら、警察に連絡するなど冷静に対処をしてください

 

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